一番大切なのは治療を受ける本人の意思

家族が病気になった場合には、本人の意思を尊重しつつ治療の方法についてじっくりと検討することが何よりも大切です。特に、長期の治療が必要な病気の場合は、医師だけでなく看護師や医療ソーシャルワーカーなど様々な立場のスタッフと相談をして、より良い治療の方法を選ぶことがポイントといえます。

例えば、総合病院など規模が大きい医療機関においては、多種多様な職種の医療スタッフが勤務しており、少しでも悩んでいることがあれば、気軽に質問をすることができます。また、治療が終わるまでに掛かる医療費については、病名や本人の症状の程度などによって大きな差が出ることがあるため、治療を始める前に事務の担当者に説明をしてもらうことも大切です。

医療機関によっては、入院をする患者や家族を対象に院内の見学を受け付けているところもあります。そこで、なるべく生活環境が良い病院を探したい場合には、早いうちから積極的に評判が良いところを見学することが重要です。

なお、症状がそれほど重くない場合は薬を処方してもらって通院で治療を続けることもできます。治療中に副作用や後遺症などの問題が発生した場合に備えて、日ごろから主治医に詳しく話を聞き、すぐに連絡ができる状況を作っておくことが大切です。

病気の治療方針や治療の流れはそれぞれ病院の方針や主治医の判断などに大きく左右されるため、納得して治療を受けるためにも信頼できる医療機関を選択する必要があります。

※こちらのサイトも参考に・・・もし家族が病気になったら-こころのサポートチーム